■大震災とソーシャルメディア まとめました。そして、福岡から
at 2011/3/26 23:10:15
大地震の被害者およびその関係者の方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、
一日も早く被災地の方々の生活が回復に向かいますよう心よりお祈り申し上げます。
イーハイブ スタッフ一同
もう多くのところで語られているし、私の知らない所での事も合わせると
あちこちで話に上がっていると思われる。が、今回の大震災において
ソーシャルメディアが果たした役割、そして私が感じたことをつらつらと
書いてみようと思う。
これが正しいか正しくないかは、読んだ皆様が考えていただければと思う。
また、変だと思うことは、ぜひぜひいろいろご意見いただければと思う。
って偉そうに書き始めたが、自分なりに、セミナーなどで質問されることや、
いろんな人から聞かれると思うので、今のうちに書き留めておこうと
思っているだけである^^
■地震ニュース 第一報は、ツイッター
今回の大震災を最初に知ったのは、ツイッターだった。
打ち合わせに入っていて、震災の事は全然しらずに打ち合わせが終わって自分の席にもどってきた。TLを眺めていておどろいた。「嘘」や「冗談」も、流れていくのが、ツイッター。なので、すぐさまYahooトップにアクセスした。
本当だった。 何かとてつもなく、恐ろしい情報が流れていた。
思わず会社で声をあげてしまった。
それから直ぐに東京のスタッフから一本の電話が入った。お客さまの所で、打ち合わせを始めようとした時に地震があったと。急遽延期。そして、今から自宅に向けて帰りますと。
この間に使った情報ツールは、ツイッター、WEBサイト、携帯電話だ。
入ってきた情報は、ツイッターの速報性。Yahooサイトのニュースソースとしての確実性。そして、個人的安否確認の携帯電話だった。
おそらくすぐだったので繋がったのだろうが、それからしばらくは携帯電話が規制をかけられていて繋がりにくくなっていった。
■フェイスブック・mixi・SNS
フェイスブック・mixi・SNSは、友達・知人関係が多い。したがって私の場合は福岡の人が多く、災害情報というよりは知人と連絡がつかないとかついたとかが多かった。もちろん、東京にも知り合いがいるので、その方々の安否はそれですぐにわかったのでありがたかった。個人の安否と地震にあった時の状況などが、リアルに伝わり大変だったことがわかった。とりあえず生きていることを書いた文章。避難した大変さ。自宅までの道のり。そしてこれからの心配など。
■ツイッターという情報の流れ
テレビ・ラジオそして、インターネットといろいろな情報が渦巻く中、今回一番役に立ったのは、ツイッターだったと思う。
災害情報だけでなく救助救援情報、現地以外の人が何ができるかの支援情報、そしてマスコミや政府や行政が何を行っていこうとしているか、そしてその情報の裏は、どうなのか。それらの情報を知っている人がいて、それを流す人がいる。そして、リツイートRTで拡散する人がいる。中にはデマや煽りで混乱を引き起こす人もいるが、ツイッターではすぐに訂正情報や指摘情報が流れてくるので、それをウォッチしていれば惑わされる事も最小限ですんだ。
■チェーンメールの発生源 そして、その問題点
ツイッターから情報を得て、メールなどへ流す人がいる。そして、そこがニュースソースとなって発信されると、後のツイッターでの修正や指摘は流れずに、混乱の元になる。いわゆるチェーンメールの発生だ。
もちろん、ツイッターだけではない。テレビを見ていて、世間話をしていて、いろいろな情報源からチェーンメールは発生する。
チェーンメールについては前回記事を書いているので、ここでは省略させて頂くが、どんなにメールの内容が正しくても転送を促すメールは絶対にNGだということだ。つまりメールという通信ツールは、個人同士のやりとりにこそ向いている。と再認識した。
■リツイートは、情報を拡散させる。
しばらくツイッター上では、交通機関の運行状況や被災地での現状、義援金の情報、励ます言葉、心配する言葉が大量に溢れ、良い情報と思った事を皆それぞれリツイートしていた。被災地からは、「テレビの情報だけでは暗くなってしまう。絶望的になってしまう。そんな中ツイッターに励まされた」というつぶやきも多く見られた。これは、一対多のメディアとしての活用だ。ソーシャルメディアとしてのツイッターを考えると、わかると思う。誰か一人に向かっての情報発信ではなく、多くの人に見てもらう事が重要だという時にこそ、ツイッターが威力を発揮する。
それが大事な情報ではなく、どうでもいい冗談の情報でも一緒だ。
これを見てこの情報を活用してほしい。これを見て一緒に心配したい。これを見て一緒に笑いたい。これを見て一緒に怒りたい。それが情報を発信する
これこそメディアと言っていいのかもしれない。(と書きながら思った。)たしかに、テレビも新聞も、その通りだ。
また、ツイッターの中で、「日本における災害時の対応」や、初日こそ少なかったが、
次の日からは「頑張ろう。とくに災害にあってない地域こそ自粛ではなく頑張って経済活動をして行こう。」という書き込みが多く発せられた。
災害にあった時の海外との比較も頻繁にされた。これはテレビではわからない情報だったし、それを見て私自身日本人でよかった、日本に生まれてよかったと思った。
NHKを見ていても、ツイッターを参考にして災害情報を流しているのでは?と思われる所も多々あった。政府会見の手話対応、手話の映し方、日本語がわからない人への対応。などなど
ちなみにツイッターってこんな感じ
大量に流れるつぶやきを自分が気に入ったのだけに反応したり、拾いあげて自分の支流に流す。(あくまでも私のイメージです。)
■公式リツイートが、情報をもっと多くの人に
震災から2~3日経った頃だろうか、ツイッターからアナウンスが流れた。リツイートは公式リツイートを使ってと。
公式リツイートについて知らない方も多いと思うので、ちょっと説明しておこう。
もともと、ツイッターにはリツイートという機能は存在しなかった。利用者同士の使い方のルールによって、他人の発言を引用しつつ自分の意見を書く方法として、また自分のフォロワーに知り得た情報を知らせるためにリツイートが登場した。つまり、リツイートは自然発生的に出てきたのである。「発言元はこの人で、それに対して私の意見をつけて発言する」これが、リツイートの原型だ。
ただし問題も起きる。ツイッターは140文字でしか発言できないので、リツイートを何度か繰り返すとIDばかりになり、何を話しているのかわからなくなる。そして、相手の発言の主旨だって変えることができる。そこで登場したのが公式リツイート。これは他人のつぶやきをそのままリツイートして自分のフォロワーに伝えることができる。
しかしこれは導入されたときに非常に評判が悪かった。自分の意見が書けない事、そのため、特にビジネスツールとして使っている人にとっては、自分のIDを広めてフォロワーを増やしたいのに自分のIDがわかりにくくなってしまうなど、いろいろな理由から嫌われていた。私自身も今回の大震災で使うまで、数度しか公式リツイートは使ったことがなかった。使う時はというと、宣伝してあげたいツイートで140文字ぎりぎりに書かれていた場合、内容を編集するのが面倒なときに限られていた。
ただ、今回の大震災での情報の流れを見ていて、これは公式リツイートが適切だと思って、途中から公式リツイートに切り替えた。理由は、私は登場しなくても良いこと。発言の内容だけを広めたいから。
そして、公式リツイートのメリットもみえてきた。一つはシステム側の負荷が減ること。(これは、難しいので説明を省く^^)もう一つは、「間違いだと思った時」や「情報が変わった時」、「その情報が役目を終えた時」に発信者が自分の発言を消すことで、公式リツイートしたものに関してはタイムラインから消すことができるようになる。つまり災害情報の発信としては適していたのだ。
うわ、その4でも終わらなかった。 つづく。。。。
リツイートってこんな感じの広がり方。
■ブログ・ホームページの役目
さて、ソーシャルメディアの話に戻そう。次はブログ・ホームページだ。ツイッター上で無秩序に流れるいろいろな情報。もちろん正しい情報もあれば、デマもある。いい情報もあれば、悪い情報もある。これを管理するのは不可能である。川の流れのように情報がたくさん流れているのがツイッターであり、利用者はそこから拾い上げて自分の情報としていたり、自分の支流へと情報を流したりしている。これら流れている情報をまとめて見やすくするわかりやすくするのが、ブログやwiki、ホームページである。時系列でまとめたり、地域でまとめたり、いろいろな切り口でまとめられている。安否情報・道路情報・被災地情報などがいい例だと思う。デマやニュースもすぐさま訂正され、現時点での情報はそこに行けば見られる状態になっている。この作業を有志・ボランティアが行っている点も、ソーシャルならではだと思う。
■注目されていたフェイスブック
最後になってしまったが、災害前まで一番注目されていたフェイスブックである。ブログ、SNS、ツイッターときて次は、フェイスブックだ!と声高に叫ばれていたフェイスブックだが、私は残念ながら災害時の初動の情報ツールとしては弱いと感じた。個人同士がつながるSNSであるため、災害情報を流し続けることもあまり意味がない。今回は、個人の安否を確認した時点で平時とさほど使い方に変化が無かった。これは全く役に立っていないと言っているのではなく、そもそものこれがフェイスブックの特性なのだと思う。もちろん私が被災地のど真ん中にいて、友達の多くが東北地方だったら使い方も変わってきたのかもしれない。これは体験していないのでわからないが、つながりが強いからこそ情報の濃さも変わってくるのではないかと思われる。
ただ、大地震からある程度時間が経った時には、今度はツイッターではなくフェイスブックの方が活用価値は出てくるのではないかと思う。あくまでも予想であるが、、、
電話・メールが不通や遅延を起こす中で、こう言ったネットサービスの良さを感じた。そして、それぞれの良さを改めて認識した。
携帯電話:個人のリアルタイムの情報交換ツールメール:個人同士が情報のやりとりツールツイッター:情報の流れ止められない流れ 情報発信・情報収集ツールブログ・ホームページ:情報をまとめ整理する情報ツールフェイスブック:友人知人と情報を共有するツール
もちろん今流行りの口コミ効果・ソーシャルメディアは、上の相乗効果によって生まれる。
■ネットだけじゃない情報源
災害にあった東京のスタッフに聞いたところ、今回一番役に立ったのはワンセグだと言っていた。ネットも通じなくなった時に、電源さえあれば情報を提供してくれるその価値がわかったと言っていた。そういう意味ではラジオも同じだろうと思うので、是非、携帯電話にラジオの機能もつけて欲しい。(そう書くとネットラジオという人がいるかもしれないが、ネットが繋がらない時も使えるラジオが良い。個人的には、AMラジオを希望します~~^^)
■Googleリアルタイム検索って?
ツイッターでも話題になっていた事だが、ツイッターでのデマは発信者を突き止められる。噂話やデマは情報発信源がわからなくなることが多いが、少なくともツイッター上ではGoogleリアルタイム検索によって、誰が最初にこの話題について発言したかがわかるのだ。
これを使って、犯人を突き詰めてみんなで吊るし上げようということではなく、こうやって発言者がわかるので、発言には責任を持ってという事である。くれぐれもデマは流さないように!
■最後に
テレビ・新聞などを見ていると全て自粛ムードとなる中、ツイート上では「西日本が頑張らなければ、一緒に自粛していたら日本が終わってしまう」というツイートが増えていた。現地でも悲しい情報ばかりではないはずだ。生の声を共有し合うこれこそ、ソーシャルメディアだ。
こんな時代だからこそそれを活用して行きたいと思ってます。
そして、福岡からまた新しいWEB之動きが上がっています。
『ふくおかの元気を、東へ』
http://pfe.saiyukai.org/
http://pfe.saiy
ソーシャルメディアを活用して、つながりを持ちそして、
東北茨城の震災地への支援を何かの形でできないかという動きです。
私も少しでも、役に立てればと思っています。
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